フローラ在籍中に腕を磨いた『木工職人』のOB

【独立して活躍】フローラに在籍した10年間と出会い。木工職人KIMURANOKI開業から成長の流れ

INTERVIEW Vol.5

フローラ在籍中に腕を磨いた『木工職人』のOB

– 木村優さん 北海道出身 –

元郵便隊エースのキムラくん

2009年24歳で父島に来島してから約10年間にわたりフローラの運送業、通称『郵便隊』として働いてくれていました。

フローラでの仕事をする傍ら、大好きな音楽に熱中していました。その中でアフリカの民芸打楽器の『ジャンベ』を作りたいと思うようになり、休職をしてジャンベづくりを学びに行っていました。

現在は島で伐採された木材をジャンベやランプシェード、食器などに加工する『木工職人KIMURANOKI』として活躍していています。彼の工房建設の際にはフローラの重機を使うなどして応援しています。フローラの自営ショップでもKIMURANOKIのランプシェードや一輪挿しを取り扱っています。

Q.10年間フローラで働いてみて

優くん

業務に関しては、郵便業務をしていました。週一回の定期船の入港日は忙しくて残業もすることはありましたが、小笠原から船が出港してしまえば、業務は落ち着きます。なのでメリハリをつけられるので僕にはとても合っていました!

そして、フローラの会社についてですが、『寛容』という言葉がしっくりくると思います!

僕自身、島に来て音楽が大好きになりイベントがあるたびにお休みをもらっていたり、休みの融通はかなりきいていただいていました。会社の先輩方も音楽が大好きな方が多くて理解してくれるのもあったと思います。

『好きな事をやりなよ!なにか見つけて島で独立してくれるのは嬉しいよ!』と応援してくれる会社の体制は夢も持てましたし、何より居心地がとても良かったです。

もちろんみんながみんなそうではないと思いますけど、木工職人の勉強をしに内地(本島)に半年間行っていたんですけど、

いつでも戻っておいでと、復職しやすい環境も用意していただけたことにとても感謝しています。

一生懸命働いて、信頼関係を築ければ、夢も応援してくれるほど受け入れてくれるとてもいい会社だと思います。

Q.キムラくんの小笠原生活

優くん

現在は小笠原の山の中で自然をよく感じれる家に、奥さんと愛犬と暮らしています。

僕が住んでいる場所は、小笠原の中でも特に自然に近いプーランという集落に住んでいます。

家は森の中の斜面に建っていて、お風呂は薪風呂、トイレはコンポストトイレといった、より人間本来の暮らしに近い生活をしています。

朝は小鳥の声で目が覚めて風が吹くと木々か揺れる音がして、小笠原の強い日差しから生まれる木漏れ日に毎日癒されています。

不便は感じる事なく、やってみると意外と楽しくてとても気に入っています。

Q.木工職人『KIMURANOKI』について

優くん

フローラに在籍中の2019年に開業してから空き時間や休みの日にコツコツ自分の工房でジャンベや食器、ランプシェードを作ってきました。

フローラの郵便隊で島内の全ての家の配達していたことで沢山の方々との繋がりを持つことができました。

そのことで、僕の活動も知ってくれた方々がとても嬉しいことに、伐採した木材を提供してくれたり、自分で持っている貴重な木材の加工の依頼をして下さっています。

現在は、旅行者の方や気に入ってくれた方々の口コミでわざわざ内地(本島)から工房を見にきてくれるなんてこともあり、新しい出会いがとても増えて楽しく嬉しく思っています。

毎月1日にインスタグラムでオンライン展示会ライブを行っていますし、オンラインショップにも出品しています。

フローラの園芸店(雑貨屋さん)にも作品を置かせていただいていますし、園芸店併設の曼荼羅コーヒーによく愛犬のキーちゃんと遊びに行ってます。フローラでできた繋がりが現在も大切な存在です。